r-node を試す

r-node は統計言語Rのための、ウェブベースのフロントエンドだ。
サーバーにインストールされているRがウェブブラウザで使える。


Gentoo Linux には、あらかじめ

  • dev-lang/R-2.10.1
  • app-portage/layman-1.4.1
  • app-portage/autounmask-0.27

がインストール済みとする。


このウェブアプリは node.js で動作するので、layman でレポジトリを登録する。

# layman -f -o http://github.com/downloads/monoid/gentoo-nodejs/nodejs-layman.xml -a nodejs

利用可能な ebuild は以下の3つ。

  • net-libs/nodejs-0.3.1-r1
  • net-libs/nodejs-0.3.1
  • net-libs/nodejs-0.2.5

node.js の本家サイトを見ると、最新安定版は node-v0.2.6 なので、ここでは nodejs-0.2.5 を入れることにした。

# autounmask =net-libs/nodejs-0.2.5
# emerge =net-libs/nodejs-0.2.5

依存パッケージとして、以下の2つもインストールされた。

  • dev-util/scons-2.0.1
  • dev-lang/v8-3.0.4.1


次に r-node をビルドする。

ソースコードhttp://gitorious.org/r-node からダウンロードできる。

修正箇所は r-node/server/Makefile の8行目。

CPPFLAGS = -I/usr/local/include/node -Isrc/include -DPIC -fPIC -g -c -DEV_MULTIPLICITY=0

Gentoo では、nodejs のヘッダファイルの場所は /usr/include/node なので、このままではエラーになる。
当然ながら、以下のように修正する。

CPPFLAGS = -I/usr/include/node ...

これで r-node をビルドすることができる。

# cd r-node
# make


最後に、Rをデーモンとして動作させるために、Rserve というR用のパッケージをインストールする。

Rを起動して、以下のコマンドを実行する。

> install.packages("Rserve")

ダウンロード元のサイトとしては筑波大のサーバーあたりを指定すればよいだろう。



r-node を利用するには、まず Rserve を起動する。
コマンドラインで以下を実行すればよい。

# R CMD Rserve

次に r-node/deploy というディレクトリが作成されているのでここへ移動して、以下のようにシェルスクリプトを実行する。

# cd r-node/deploy
# ./run-server.sh


ウェブブラウザでサーバーのポート 2903 にアクセスすると、下図のようにブラウザからRの各コマンドやスクリプトが実行できる。