r-node を試す
r-node は統計言語Rのための、ウェブベースのフロントエンドだ。
サーバーにインストールされているRがウェブブラウザで使える。
Gentoo Linux には、あらかじめ
がインストール済みとする。
このウェブアプリは node.js で動作するので、layman でレポジトリを登録する。
# layman -f -o http://github.com/downloads/monoid/gentoo-nodejs/nodejs-layman.xml -a nodejs
利用可能な ebuild は以下の3つ。
- net-libs/nodejs-0.3.1-r1
- net-libs/nodejs-0.3.1
- net-libs/nodejs-0.2.5
node.js の本家サイトを見ると、最新安定版は node-v0.2.6 なので、ここでは nodejs-0.2.5 を入れることにした。
# autounmask =net-libs/nodejs-0.2.5 # emerge =net-libs/nodejs-0.2.5
依存パッケージとして、以下の2つもインストールされた。
- dev-util/scons-2.0.1
- dev-lang/v8-3.0.4.1
次に r-node をビルドする。
ソースコードは http://gitorious.org/r-node からダウンロードできる。
修正箇所は r-node/server/Makefile の8行目。
CPPFLAGS = -I/usr/local/include/node -Isrc/include -DPIC -fPIC -g -c -DEV_MULTIPLICITY=0
Gentoo では、nodejs のヘッダファイルの場所は /usr/include/node なので、このままではエラーになる。
当然ながら、以下のように修正する。
CPPFLAGS = -I/usr/include/node ...
これで r-node をビルドすることができる。
# cd r-node # make
最後に、Rをデーモンとして動作させるために、Rserve というR用のパッケージをインストールする。
Rを起動して、以下のコマンドを実行する。
> install.packages("Rserve")
ダウンロード元のサイトとしては筑波大のサーバーあたりを指定すればよいだろう。
r-node を利用するには、まず Rserve を起動する。
コマンドラインで以下を実行すればよい。
# R CMD Rserve
次に r-node/deploy というディレクトリが作成されているのでここへ移動して、以下のようにシェルスクリプトを実行する。
# cd r-node/deploy # ./run-server.sh
ウェブブラウザでサーバーのポート 2903 にアクセスすると、下図のようにブラウザからRの各コマンドやスクリプトが実行できる。