RStudio のビルド on Gentoo

RStudio のソースコードからの構築は、何かと制約が多い。
以下のリストは Linux でビルドする場合のシステム要件。

  • R 2.11.1
  • CMake 2.6
  • Pango 1.14
  • Boost 1.42
  • Qt 4.7 [Required only for Desktop]

現在、筆者のシステム(x86_64)にインストールされている同じパッケージのバージョンは、

  • dev-lang/R-2.12.2
  • dev-util/cmake-2.8.4-r1
  • x11-libs/pango-1.28.3-r1
  • dev-libs/boost-1.42.0-r2
  • x11-libs/qt-4.7.2

(ただし、Rの stable バージョンは 2.10.1 であり、この作業を行なった時点では unstable バージョンをインストールしていた。)

というわけで、何とかビルドができそうだ。

RStudio のソースコード
  http://www.rstudio.org/download/desktop
から入手できる。
最新パッケージは、
  rstudio-rstudio-v0.94.84-0-g61a20e9.tar.gz

ビルドとインストール手順は以下の通り。
途中、同梱されている gwtgoogle-web-toolkit)のインストーラを実行するところがポイントだ。

tar -zxvf rstudio-rstudio-v0.94.84-0-g61a20e9.tar.gz
cd rstudio-rstudio-61a20e9/dependencies/common
./install-gwt
cd ../../
mkdir build
cd build
cmake -DRSTUDIO_TARGET=Desktop \
     -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release ../
sudo make install


インストールが終了した段階で、Kデスクトップ環境(KDE)の場合、

  Kメニュー > Applications > Development

のカテゴリに自動的に登録されている。


起動して“About”を見るとバージョンが 99.9.9 となっているのが「意味不明」だが、アプリそれ自体の動作は問題ないようである。


なお、この RStudio をインストールした後で、Gentoo パッケージの R を削除し、R の最新版(2.13.0)のソースを CRAN から入手してビルド&インストールしたが、今のところ不具合は生じていない。